慎重か畏れか【名古屋グランパス×川崎フロンターレ】
GWの天王山第1戦。
1週間のうちに2度戦うことになった1位と2位の試合に、日本サッカー界の注目が集まりました。
最強の矛、川崎フロンターレをホームに迎えた名古屋グランパス。
先発はランゲラック、宮原、木本、丸山、吉田、稲垣、米本、マテウス、柿谷、相馬、山﨑。
構えてひっくり返す展開を狙ったと思いますが、思惑は早々に崩されました。
前半3分に三苫の楔を受けたダミアンが落として旗手。
10分には家長のクラスをダミアン。
慎重に行きすぎたのか、畏れがあったのか、なんとなくチームが試合に入れないうちに2点を取られてしまいました。
こうなると弱いのが今シーズンのチーム。
風間イズムの面影はすでになく、昨シーズンよりもさらにボールを持った攻撃ができなくなっている気がします。
単純に悔しいです。。
しっかり試合に入って焦れた川崎を陥れる狙いはわかりますが、過去2シーズンで自分たちが示した川崎対策は、攻撃の時間を奪うことだったと思います。
畏れずにボールを持ち、真っ向から戦う姿に興奮した記憶はまだ新しいのに、、
いやいや、そうも言ってられず再戦はすぐです。
今回の試合も、立ち上がりに地に足をつけ、自慢の堅守でやり過ごすことができれば、結果は違ったかもしれませんね。
マテウスや相馬も焦らず、自分のペースで仕掛けることもできたでしょう。
個人的には攻撃するチームを期待しますが、勝つための戦略を信じましょう。
早い立ち直りに期待したいです。
あと、進之介の先発復帰も叶えば。
それでは。
Once a blue Always a BLUE【レアル・マドリード×チェルシー】
いよいよ迎えたCL準決勝。チェルシーはレアル・マドリードとの1st legを戦いました。
先発はメンディ、クリステンセン、チアゴ・シウヴァ、リュディガー、アスピリクエタ、カンテ、ジョルジーニョ、チルウェル、プリシッチ、ヴェルナー、マウント。
RWBにはアスピリクエタがチョイスされています。
前半、攻勢に出たチェルシーが先制に成功。
リュディガーのパスに抜け出したプリシッチがエリア内で持ち直し、前に出てきたクルトワをかわしてゴール真ん中に蹴り込みました。
貴重なアウェイゴールを早々に奪うことに成功しましたが、ショートコーナーの流れからベンゼマに叩き込まれて同点。
後半にはアザールの出場で久しぶりの再会が叶いました。
Great finish @Benzema ⚽️Nice to see some old friends! 😉 pic.twitter.com/iiFNRtxOXv
— Eden Hazard (@hazardeden10) 2021年4月27日
試合は1-1のドロー。
アウェイゴールを奪い、2nd legに向けていい結果を手にしたと言えるでしょう。
カンテが出色のパフォーマンスでしたね。
頼もしい限りです。
Yessss👏great Start. @ChelseaFC #UCL #RMACHE
— Michael Ballack (@Ballack) 2021年4月27日
A close game in Madrid means we’re set up nicely for next week’s 2nd leg at the Bridge! 🤩 Was that a fair result on the balance of play?
— Cesc Fàbregas Soler (@cesc4official) 2021年4月27日
Thanks for joining us @pablo_zabaleta 🙌🏼 #RMACHE @Heineken_SA #NeverAlone #HeinekenUCLLive
レジェンドがチームの動向を気にかけてくれるのが嬉しいです。
アザールもまた元気に活躍してほしいですね。(2nd legのあとで)
ホームで勝てばファイナルです。
アドバンテージを意識しすぎず、シンプルに勝利を手にしたいところ。
それでは。
伝統と改革【ESL構想の頓挫】
4月18日、世の中は欧州スーパーリーグ(ESL)の設立が発表され、混乱に陥りました。
まだ野望の段階だと思われたヨーロッパのビッグクラブによるさらなる富を得るためのリーグ設立案は、コロナ禍で加速していたようです。
いや恐ろしいですね。
それでも、設立の理由としてあげられていた、サッカーをフルタイムで観戦する若者の減少説については、納得感がありました。
インターネットの普及とYouTubeを始めとする動画サービスの充実。
誰でもどこでも観たい動画を観れる時代、人々は観たい動画を消費するのに追われており、サッカーをフルタイムで観る時間はなくなっています。
実際、映画やドラマを倍速で観る若者が増えていることもニュースになっていましたね。
確かに、スポーツの世界ではそのエンターテイメント性を問われる時代に突入していきそうで、これにはしっかりと向かい合う必要がありそうです。
ただ、ESLがその問題を解決するとは思えません。
降格のない、ビッグクラブだけのリーグ戦は、本当に脚光を浴びることができるでしょうか。
そのリーグにチェルシーが参加したとき、自分は今までと同様に試合を観戦するでしょうか。
いや恐ろしいですね。(2回目)
幸い、世界中で抗議が起こり、スタンフォード・ブリッジも大勢のファンで囲まれました。
ほかのクラブも次々とこの計画から降り、ESLはひとまず頓挫しました。
この日、チェルシーはブライトンに引き分けてしまいましたが、それが掻き消えるくらいほっとした気持ちが強かったですね。
ヴェルナーに久々の得点が生まれました。
これでチームは4位をキープ。残り5試合でCLの出場権を確保したいところ。
ミッドウィークにはマドリーとのCL準決勝です。
こうしてCLの舞台で戦い、来季のCL権をかけてプレミアリーグを戦うことができなくなる可能性があったと思うと、ぞっとします。
ありがたみを噛み締めつつ、今後も続くように、サッカーのあり方を考える時が来たのかもしれませんね。
それでは。
選択肢【名古屋グランパス×サガン鳥栖】
無失点記録と無敗記録の継続が期待されました。
先発はランゲラック、宮原、中谷、丸山、吉田、長澤、稲垣、前田、阿部、マテウス、山﨑。
試合は早い時間に失点。
今シーズンここまでなかったパターンで、真価が問われましたが、結果は2-0からの反撃及ばず。
無失点記録の終わりと今季初黒星の苦渋をなめました。
追いかける展開になると攻撃面での課題、組織としての攻め手のなさが目立ってしまいますね。
同じ堅守でも、ほかに選択肢を持っているかどうかがポイントだと思います。
我慢強く守ることを否定する気もなく、ウノゼロに快感を覚えないわけでもありません。
ただ、そのスタイルを自ら選んでいるという状態であるべきだと思います。
ボールも持てる。相手を押し込むこともできる。だけど俺たちのスタイルは堅守。であるべきで。
0-0の長かった神戸戦や、スコアレスで終わった2試合、ビハインドを背負った今節から感じるのは、もうボールをもって押し込めるチームではなく、仕方なく守備に徹っしているような感覚。
今一度、攻撃面を見直すタイミングだと思います。
選択肢なく守備一辺倒になるチームではないと思うので。
森下の台頭や阿部の先発復帰。
負けを引き分けに、引き分けを勝ちにできるチームになってほしいですね。
それでは。
取捨選択【チェルシー×マンチェスター・シティ】
チェルシーはFA杯の準決勝でマンチェスター・シティと対戦。
グアルディオラvsトゥヘルの対戦としても注目を集めました。
先発はケパ、アスピリクエタ、チアゴ・シウヴァ、リュディガー、ジェームズ、ジョルジーニョ、カンテ、チルウェル、ツィエク、ヴェルナー、マウント。
キーパーにケパというのが興奮しますね。
ペップも、ここでステッフェンを起用しなければ、私はチームを失う。という表現をしたようで。
2ndキーパーも自分の出番がある、自分の力で勝ち進んできた大会という意識を持ててモチベーションに繋がりますね。
前半は緊張感の漂う好ゲーム。
ジョルジーニョとカンテの受ける位置と、ワンタッチでWBにはたくか、ターンして前を向くかの判断が素晴らしかったです。
ディフェンスラインもチアゴ・シウヴァを中心にマウントやツィエクにつけるパスや逆サイドへのロングボールなど、真っ向からシティのプレッシングをかわして前進する姿が頼もしかったです。
後半はカウンターで抜けだしたヴェルナーからツィエクで先制。
前半はオフサイドになりましたが、狙っていた形で点が取れました。
ヴェルナーは得点の少なさを指摘されることもありますが、スピードを活かしたカウンターの起点、アシストでの貢献はかなり大きいですね。
その後は4つのコンペティションを残すシティが、プライオリティはあくまでもCLという姿勢が垣間見える采配だったこともあり、そのまま逃げ切りに成功。
マフレズやジンチェンコ、ベルナルド・シウヴァといったカードを切られていたら、チアゴ・シウヴァを欠いたあと、より厳しい攻撃に晒されていたと思います。
リーグはほぼ確実。カップ戦2つは犠牲にしてもCLを獲る覚悟のようで。
逆にチェルシーは試合後のガッツポーズなどから、少なくともFA杯は。と考えているようですね。
リーグは4位を確保し、FA杯を制覇。
そしてCLファイナルで、今度は本気でシティとぶつかり合いたいですね。
それでは。
7年ぶり【チェルシー×ポルト】
1st legを2-0で制し、アウェイゴールのアドバンテージを得ています。
先発はメンディ、アスピリクエタ、チアゴ・シウヴァ、リュディガー、ジェームズ、カンテ、ジョルジーニョ、チルウェル、プリシッチ、ハヴェルツ、マウント。
前線の組み合わせは快勝したパレス戦と同様です。
試合は守勢に回る時間が長かったですね。
マウントやプリシッチに訪れたチャンスを仕留めることができれば楽だったけど、結果的には1st legでチルウェルが決めた2点目がものを言うことになりました。
失点したときのメンディのリアクションが印象的でしたね。
勝ち抜け云々ではなく、GKは失点を嫌うもの。
長くプレーしてクラブの偉大なGKになってほしい。
準決勝の相手はレアル・マドリードに決まりました。
難しい相手ですが、相手にとっては今のチェルシーもまた難しい相手なはず。
しっかり準備して、決勝を目指したいですね。
それでは。