むぎちゃんこ

大事なこと、くだらないこと。

伝統と改革【ESL構想の頓挫】

4月18日、世の中は欧州スーパーリーグ(ESL)の設立が発表され、混乱に陥りました。

まだ野望の段階だと思われたヨーロッパのビッグクラブによるさらなる富を得るためのリーグ設立案は、コロナ禍で加速していたようです。

いや恐ろしいですね。

 

それでも、設立の理由としてあげられていた、サッカーをフルタイムで観戦する若者の減少説については、納得感がありました。

インターネットの普及とYouTubeを始めとする動画サービスの充実。

誰でもどこでも観たい動画を観れる時代、人々は観たい動画を消費するのに追われており、サッカーをフルタイムで観る時間はなくなっています。

実際、映画やドラマを倍速で観る若者が増えていることもニュースになっていましたね。

確かに、スポーツの世界ではそのエンターテイメント性を問われる時代に突入していきそうで、これにはしっかりと向かい合う必要がありそうです。

 

ただ、ESLがその問題を解決するとは思えません。

降格のない、ビッグクラブだけのリーグ戦は、本当に脚光を浴びることができるでしょうか。

そのリーグにチェルシーが参加したとき、自分は今までと同様に試合を観戦するでしょうか。

いや恐ろしいですね。(2回目)

 

幸い、世界中で抗議が起こり、スタンフォード・ブリッジも大勢のファンで囲まれました。

その声が届き、チェルシーはいち早くESLからの脱退を表明。

ほかのクラブも次々とこの計画から降り、ESLはひとまず頓挫しました。

この日、チェルシーはブライトンに引き分けてしまいましたが、それが掻き消えるくらいほっとした気持ちが強かったですね。

 

今週末、チェルシーウェストハムに勝利。

ヴェルナーに久々の得点が生まれました。

これでチームは4位をキープ。残り5試合でCLの出場権を確保したいところ。

ミッドウィークにはマドリーとのCL準決勝です。

 

こうしてCLの舞台で戦い、来季のCL権をかけてプレミアリーグを戦うことができなくなる可能性があったと思うと、ぞっとします。

ありがたみを噛み締めつつ、今後も続くように、サッカーのあり方を考える時が来たのかもしれませんね。

 

それでは。